Jewellic MPとは、石けん成分を主体として設計された、溶かして成形できるソープベースを指します。
Jewellicでは、Melt & Pour(MP)に世界共通の厳密な定義が存在しないことを前提とした上で、 以下の思想をもって独自にMPを定義します。
洗浄の主体は石けんであること
溶かして再成形できる実用性を持つこと
見た目よりも石けんとしての性質を尊重すること
石けんは、油脂とアルカリの鹸化によって生まれる、最も基本的な洗浄成分です。
Jewellic MPは、この石けん本来の構造と性質をできる限り保持したまま、 Melt & Pourとして扱えるよう設計されています。
そのため、
泡立ちの質
洗い上がりの感触
再溶融時の挙動
は、工業的な洗浄バーとは異なる表情を示すことがあります。
これは欠点ではなく、石けんであることの証であるとJewellicは考えます。
Jewellic MPは、透明感を「目的」ではなく「結果」として捉えます。
透明とは、
すべての相(石けん結晶・多価アルコール・水分など)の屈折率が ほぼ一致している状態
を指します。
しかし石けんは、
温度
湿度
水分量
再溶融回数
などの環境条件によって結晶構造が変化する性質を持っています。
そのためJewellic MPでは、 「どの環境でも完全に同一の透明性を保証する」 という表現は行いません。
市場には、泡立ちや外観の均一性を重視し、 合成界面活性剤(例:Sodium Lauryl Sulfate 等)を主体とした Melt & Pour製品も存在します。
Jewellicは、これらを否定する立場ではありません。
ただしJewellic MPは、 石けんとしての構造と挙動を重視する設計思想に基づき、 合成界面活性剤を主体とした設計を採用していません。
これは性能の優劣ではなく、 設計思想の選択の違いです。
Jewellic MPでは、 透明性や作業性の調整を目的として、 グリセリンやその他の多価アルコールを使用する場合があります。
これらは、
石けん結晶との屈折率調整
再溶融時の安定性向上
成形作業の再現性
を目的とした補助的成分として位置づけられています。
使用の有無や配合量は、 製品コンセプト(PEG有/PEG無)によって異なりますが、 いずれの場合も「石けん主体」という基本思想は変わりません。
Jewellicは、MPソープに関して以下を明確に伝える責任があると考えます。
環境条件によって外観が変化する可能性があること
白濁や曇りは品質不良ではないこと
再溶融を繰り返すことで性状が変わる場合があること
これらを事前に説明することは、 クレーム回避のためではなく、 正しい理解を共有するためです。
Jewellic MPの海外向け表記では、以下を原則とします。
“Soap-based Melt & Pour Soap Base” と表現する
“Detergent-free” は、事実に基づく範囲でのみ使用する
他社製品との直接比較は行わない
Jewellicは、 誤解を招くマーケティングよりも、 理解される説明を選びます。
Jewellic MPは、
簡単に作れること
石けんであること
この2つを両立させることを目標としています。
溶かして、流して、固める。
そのシンプルな工程の中に、 石けん本来の構造と奥深さを感じてもらうこと。
それが、Jewellic MPの存在意義です。
本憲章は、Jewellicブランドにおける Melt & Pour Soap Baseの設計・表示・説明の 基本方針を示すものです。